さゆり幼稚園の建学の精神は、
「カトリック的世界観にのっとり、幼児の心身の発育をはかり、
家庭での教育としつけを助け、有能な社会の成員を育てる」
ことにあります。

[A]教育の基本原理

人間は時代や国の相違にかかわらず、本質的に異なるものではありません。したがって、教育の基本原理は、あらゆる時代、あらゆる国に共通なものであります。さゆり幼稚園は、この原理に基づいて、特に次の諸点を重視します。

(1)幼児の教育は、両親の責任です。両親は幼児に完全な教育を受けさせるために、これを幼稚園に委ね、その教育の責任を幼稚園と共に分かち合うものです。

(2)さゆり幼稚園は、宗教教育によってキリスト教的精神を理解させ、神に対する感謝の心情を育成します。

(3)さゆり幼稚園は、洗練された繊細な指導を通して、幼児期に相応しい自律の精神と、他に対する同情と協調の精神を培い、知性の発達と創造性の育成に努めます。

(4)さゆり幼稚園は、五領域(心身の健康、人との関わり、表現、言葉の育ち、環境)をもって、日常生活の身近な、あらゆることを通して、一人一人幼児の特性を大切にし、幼児にふさわしい教育をめざしています。

[B]教育方法

さゆり幼稚園は、その教育使命を全うし、委ねられた園児の育成に相応しい教育環境の整備に努めると共に、次の諸点を特に配慮します。

(1)楽しく健康で安全な生活をさせ、調和のとれた日常生活の基本的な習慣を育てます。

(2)自律の精神を培い、積極的に集団生活に参加させるように努めます。

(3)絵画・童話を用いて正しいことば遣いを習得させ、読書に対する興味を引き出すように努めます。

(4)自然の観察を通して、自然と外界の事物に対して関心を高めます。

(5)音楽リズム・絵画製作を通して、創造と工夫の精神を育成します。

[C]さゆり幼稚園の教育の特色

(1)個々の園児の態度と行動をつぶさに観察し、保護者とたえず連絡をとり、家庭における教育に寄与いたします。

(2)保護者と教師とは密接に連絡をとり、園児の個人として、また、集団の成員としての特性の発見に努めます。

(3)園は家庭とのふれあいに努めます。それは保護者が幼稚園行事に積極的に参加することと、毎日の幼児教育に対する理解と協カによって全うされます。

(4)園は保護者会を開催し、保護者相互の交流を通して、社会に頁献します。