園長の言葉 MESSAGE

ギ・モリセット園長

3月のホームページのために

園長 ギ・モリセット


 「私の国は国ではなく冬です」とあるカナダの有名な歌手が歌いました。それは、カナダの冬が大変長くて厳しいからです。程度は違いますが、今年の横浜の冬も同じようなことが言えるのではないでしょうか。今年の冬は、何年かぶりに三回も雪が降りました。でも、この厳しい寒さの中でもさゆり幼稚園ではいつもの心身の温かさが保たれました。

 年度末が近づいているこの時期、恒例の「おたのしみ会」が先月無事に行われました。熱心な準備のおかげで、家族で満員のホールの舞台で子どもたちと先生が力を合わせて作った色鮮やかな衣装や小道具の前での、元気な歌、楽しいオペレッタと劇は保護者の皆様から温かい拍手を受けました。子供たちにとって、楽しみながら練習した成果がお母さん、お父さんたちにこんなに認められたことは、最大の喜びでした。

  3月は、うれしさと寂しさの両方を感じさせる月です。

 年長組はめでたく卒園式を迎えると同時に、小学校という新しい世界に入る希望と楽しみで心は一杯です。年中組と年少組の子どもたちは、4月からいっしょに進級する友達と新しい学年を迎えることを楽しみにしています。年度の最後の月である3月は、すべての園児たちにとって各々の人間形成のために必要な希望に満ちたステップを踏む月になります。

 一方、101人の卒園生にとっては、今まで二年間、三年間を楽しく過ごしたさゆり幼稚園での生活から離れ、友達ともばらばらになって、未知の世界に溶け込まなければならない不安と寂しさも隠せないものです。子どもたちの誰もが通って避けられないこと、すなわちこれから一段一段と増していく自分の責任と社会ルールへの順応の義務が卒園生を待っています。自立が求められ、これまでの受身的な立場から他人、社会の役に立つ立場へと進まなければなりません。聖書に「幼いイエスは年とともに知恵も増していた」と書いてあるとおり、さゆり幼稚園の卒園生たちにとって、来月から大きく変わる新しい環境へ勇気と希望を持って溶け込み、大いにご活躍されるよう、心からお祈りいたします。

 上記で一部を引用した福音書の言葉を今月の聖句として贈りたいと思います。「イエスは背たけも伸び、知恵も増し、ますます神と人とに愛された」(ルカ、2:52)。



園長 ギ・モリセット
2008.3.1

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